おなべ

アナザーラウンドのおなべのレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
3.7
◉お酒はほどほどに…。

◉お酒との付き合い方を学ぼうという教育映画。お酒に弱い自分にとっては縁遠い話ではあるものの、話題性と評判の高さもあり、カルーアミルクを含みながら鑑賞。

◉お堅い高校教師のマーティンは、授業が分かりづらいと生徒に指摘され、家族とも関係がうまくいかず、踏んだり蹴ったりの毎日を過ごしていた。ある日、3人の同僚と「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つ」と生活にどのような影響を及ぼすのか…という話しになり、実践することに。

◉第93回アカデミー賞にて〔国際長編映画賞〕を受賞した作品。《マッツ・ミケルセン》が主演を務める。

◉見どころは教師4人の酔いっぷり。気持ち良いぐらいに酔っ払い(ついでに自分にも酔っ払い)、醜態を晒してしまう羽目になる経験は、おそらく多くの人が身に覚えがあるはず。そんな人は、本作を機に、お酒との付き合い方を改める必要があるかもしれない。悪酔いした大人の迎える末路ほど悲惨なものはない…。もちろん、飲みニケーションはある程度必要だし、「お酒に酔ってないとやってられない」という気持ちもよく分かる。あくまでも“程よく”飲む事が重要である。

◉デンマークは16歳以上から飲酒可能との事。日本と比べるとかなり早いと思うものの、デンマークは世界一幸せな国とも言われる。パーティ文化が根強く、ある情報によると平均で14歳ごろからお酒を飲み始めるのが一般的らしい。飲酒に寛容な国は、若い頃からお酒との付き合い方を学んでいくとか。なるほど…。












【以下ネタバレ含む】













◉一点だけ。トミーの死を経て、「トミーなら…酒を飲む」という結論に至るのが若干受け入れ難い…。トミーはお酒を飲んで亡くなったのに、それを都合よく解釈してお酒を飲むのはどうかと思ったり…。それも文化と国民性の違いか!
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