いかえもん

アナザーラウンドのいかえもんのレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
3.8
先日、大阪コミコンに行って参りまして、生マッツを拝見させていただきました。一緒に写真は撮ってないんですけど、ステージを見ることができて、その膝下の長さに同じ人間かっ!?と思いました。ちなみに、オーランド・ブルームとは写真撮ってきました!オーリーくんもこんな男前がこの世に?!のレベルでした。
一緒に行った友人は行く前はマッツは特に…という感じだったんですが、生マッツを見て虜になってしまって、それからマッツの映画を観て、私にも激推ししてきたこちらの映画を。

血中濃度0.05%のアルコール濃度が仕事にいい!という仮説を実証しようとする中年の危機を迎えた高校の先生たちのお話。
まあそうなっていくだろうなぁという展開なんだけど、マッツの涙や(血の涙ではない)ダンスが楽しめる映画です。

私はアルコール分解酵素を2種類揃えて持っているので、お酒強いんですけど、家ではほとんど飲まなくて、週末もノンアルコールビールです。でも、この映画のおっちゃんたちの言う、0.05%くらいが、心が開放されて楽しくなってきたぞー!っていう感じがするのはわかる。そこでタガが外れて飲みすぎるのよねー。

奥様が途中で怒って、この国の男はみんな飲んだくれだというシーンがあるのだけど、北欧でアル中が多いというのも聞いたことあるなぁと思った。北の方って寒くて、日があんまり当たらない薄暗い日が多くて、セロトニンって脳内物質が出にくいらしい。それで、鬱とか依存症になりやすいのだと聞いたことがある。寒いから強い酒で体内から温めるというのもあって飲みすぎから依存症になりやすいというのもあるんだろうな。

なんというか、お酒は楽しくほどほどに飲まなくちゃダメよね。嫌なこと忘れるためとか、絶対忘れられないし、飲みすぎたら余計に寝られないし、次の日しんどいし(すべて経験済み)。

もう一つ印象的だったのは、きっと卒業したら自分たちのことなんて忘れてしまうよ、という先生たち。そんなことはないですよ。高校時代の友達と会ったら数学の先生はこうだったとかああだったとか、先生の話題って必ず出るし、みんな意外と覚えているもんだと思う。冴えないと思っててもその冴えなかったことすらも高校生にはいい思い出で、記憶に残らないなんてことはないです。面白かった授業も面白くなかった授業も同じくらい覚えてるもんなので、そんなにがっかりなさらずに、お仕事頑張ってくださいと言いたくなりました。