雨空

アナザーラウンドの雨空のレビュー・感想・評価

アナザーラウンド(2020年製作の映画)
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ビールを飲みまくって乱痴気騒ぎをしている若者たちから始まる。全面を通してそういう映画。ではなく、仲の良い冴えない高校教師4人の話。なので悲哀や人生のままならなさを感じる場面が多くて北欧らしい陰な雰囲気がある。
ノルウェーのある哲学者の「つねに体内の血中アルコール濃度を0.05%に保つと良い」という言葉を実践してみよう!と思い立ち、4人はアルコールを摂取した状態で授業にのぞむ。
授業がつまらない、そもそも先生も諦めなげやりに近い状態だったのが、アルコールを摂取し授業をすると生徒から受けがよく、自分自身も楽しく授業をすることができた。家ではすれ違いだった妻ともしっかりコミュニケーションがとれて、これは良い、なんだったら体内のアルコール濃度を上げてみてもいいんじゃないか?……
人生は上りもあれば下りもある。お酒は薬にもなればもちろん毒にもなる。何事もほどほどが良い。最後のマッツ・ミケルセンのダンスは格好良い。
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