血中のアルコール濃度が増えていくに連れ、ほろ酔いで成功体験を重ねていたのに、酒量が増えやがて堕落していく過程が自然でよかったです。歴史の偉人達が大酒飲みだったのは日々のストレスから逃げるための術でしかない。発達障害だったんじゃないか、とも言われてますし薬もないですから酒に身を委ねていたのでしょう。昔はリフレッシュする為の娯楽も少ないですから。
アルコールでもなんでも、適度な距離で付き合えば薬にも毒にもなります。それが丁寧に描写されておりマッツ映画の中で1番なお気に入りの作品になりました。
この映画の良いところは、酒の良い部分と悪い部分をしっかり表現していることです。どちらかクローズする作品はあれど、酒が悪者として終わらないのが嬉しいし、清々しい。
あと、生徒に酒飲まそうとする先生可愛くて好き！
