Jeffrey

ゲット・インのJeffreyのレビュー・感想・評価

ゲット・イン(2019年製作の映画)
2.8
「ゲット・イン」

本作は一応日本でも(ヒューマントラストシネマ系列の未体験ゾーンにて)劇場公開されていたようだが、パッケージがかなりインパクトがあるためレンタルにて鑑賞したが、フランスで実際に起きた住居占拠事件をモチーフに描いたバイオレンススリラーで、フレンチホラーは案外好きなので期待していたが、わりかし良かった。監督はオリビエ・アブーで、その他の監督作品は見たことがない。この映画の内容は、誰もが楽しむバカンス中に使用人に家をまさかの占拠され、雨の中携帯電話で確かめたり、濡れながら確認しに行ったり、物語がこうやって始まる。冒頭に出てくるのはポールとクロエ。怒り狂うポールの前に、クロエの旧友ミッキーが登場する。

ミッキーは仲間らとドラッグやSEXが蔓延するアンダーグラウンドの世界へポールをダークサイドへと引きずりこむ。後にミッキーたちは占拠された家を襲撃し、ポールとクロエ、使用人夫婦を半殺しにして部屋をめちゃくちゃにする。彼らの凶行を止めようとするポールは、内に秘めた暴力性と残虐性を出し始める…と簡単に言うとこんな感じの映画である。これ最初に断りが入って、実際の人物の名前を変えているって書いてあったんだけど、設定は実際と一緒なのだろうか?要するにフランス人の女性と黒人の男性が主人公なのだが、子供もいるんだけど。まぁどうでもいいことだけど、こんなのが実際に起こるなんて凄いと言うしかない。

でもこの題材でもうちょっと脚本ひねれば違った(ホラー映画的ではなく)作品がもう一つぐらい作れそうな面白い題材だと思う。バカンスから帰宅したら、貸してあげてた人たちに家を乗っ取られる、なかなか面白いじゃん。そんで貸した長本人たちはキャンピングカーで寝泊まりするって言うどんなギャグだよって言いたくなるような仕打ち(笑)。この映画後半から想像もしなかったようなとんでもない事柄になるから、これがマジで実際にフランスで起きたって思うと恐怖である。ヤバ過ぎるだろ…あんな殺し方。
Jeffrey

Jeffrey