"It felt like my life had ground to a halt"
【STORY】
アフガニスタンで生まれたアミン(おそらく仮名、実在の人物)が語る、父の失踪や家族との離散、母国からの脱出と国々を転々とした恐怖の日々。
身元がバレないようにアニメにしたという話で、実際にドキュメンタリー映画として作られている。
【感想】
《アカデミーノミネート3貫③》1貫目
入り口としては、「アニメだからこそ、重い話を万人に伝えやすい」という意味でアニメが活きる。
観始めたら、アニメだけでなく実際の映像も混在しているが、それがまたアニメと自然に溶け込んでいることで、「アニメで描かれているものも全て本当の映像」という実感を見事に持たせてくる。
そして、アニメはヌルヌル動かない。正確に言えば、動いている部分もあるので動かせないわけはないのに、敢えてヌルヌル動かしていない。それがまた、「本来であればアニメではなく、本当の映像」とでもいうように、写真の連続を観ているような感覚に陥らせる。
こういう映画としてリアルを伝えようと考えたの、偉大だと思う。
【メモ】
エグゼクティブ・プロデューサーにリズ・アーメッドの名前が。
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観た回数:1回
直近の鑑賞:海外版(22.03.10)