この映画の主人公アミンは、自分と同じ年代に生まれて生きてきた人だった。
だから余計に、生きてきた人生があまりに違いすぎることに愕然とする。
戦火のアフガニスタンを出てまずモスクワへ。モスクワの警官が、絵に描いたような汚職クソ警官!
長兄のいるスウェーデンに行くには密入国するしかなく、それも命懸け!
アフガニスタンて因果な土地といいますか…どんな大義があろうと住民を不幸にする戦争や政治ってなんなんだろうか。
これは死ぬまで理解不能だし、そういうことならしょうがないよね…などとわかりたくもないです。
それと彼はゲイという悩みも抱えていてなかなか打ち明けられずにいた訳だけど。
何も言わず、ゲイバーに連れて行ってくれた兄貴がかっこよすぎて、そのシーンが1番ジーンときた。
片やこちらは平和な日本のど田舎で、それはそれは呑気に生きてきましたよ。
自分なりに辛いことはありましたが、辛さの種類が違いすぎるな。
安心して帰れる故郷があるって本当にいいですね、しんみり。
私としては、こんなハードな実話を淡々としたアニメーションで表現してくれてるのは観やすくてありがたかったし、好きでした。
というか、アニメじゃなければ見なかったと思う。
アニメだからこそ惹かれたし、そういう風に広まってほしい。