けーすけ

名も無き世界のエンドロールのけーすけのレビュー・感想・評価

3.4
マコト(新田真剣佑)はドッキリを仕掛けるのが大好きで、幼馴染みのキダ(岩田剛典)にいつもイタズラを仕掛けていた。小学生の頃にイジメが原因で転校してきた女の子・ヨッチ(山田杏奈)とも仲良くなり、中学、高校と3人は楽しく過ごしてきたのであった。高校後卒業後、自動車整備工場で働いていたマコトとキダであったが、ある日突如マコトは仕事を辞めて失踪してしまった。そこにはマコトの壮大な計画が隠されていたのであった・・・








山田杏奈ちゃん大好きなので観てきました!
そしてメイン二人が新田真剣佑と岩田剛典という事で顔面偏差値も超高め!二人が好きな人なら十分楽しめると思います。


『ラスト20分の真実。』とかいうキャッチコピーですが、僕はマコト失踪の後に彼が再登場したあたりで話の根幹が読めてきてしまいました。

また、観終わってからオフィシャルのあらすじにも目を通しましたが、重要なポイントが思い切り書いてあり、読むと勘のいい人は映画序盤で原因部分が見えると思いますので前情報は何も知らない方が楽しめる気がします。


劇中「ドッキリというのは、やられた側からすると相当悔しくて、その先絶対忘れることができない」といったようなセリフがありましたが、本作はあまり深く考えずに観てみると良い感じでドッキリさせられると思います。




マコトもキダも幼い頃から両親がいない環境で育ち、転校してやってきたヨッチも同じような境遇という事で3人は仲良くなるのですが、その結びつきは強固なもので、後にヨッチは「2人がいなかったら、あたしは生きてなかったよ」と言うほど。

そしてこの3人に一体何があったのか、という部分がミステリーっぽい雰囲気を醸し出してもおります。


劇中、3人の青春や日常を現在と過去を行き来して映し出されるのですが、けっこう丁寧な分かりやすい構成となっているので、途中で「あれ?もしかして…」となると思います。

観終わってみると、このあたりの結末まで見通せそうな分かりやすさは“あえて”なのかな、とも感じた部分。つまり(観てる側としての)謎解きがメインではなく、純粋に3人の物語を紡いだもの。

タイトルにも通じるのですが、3人という世界で生きてきたゆえのマコトの行動と作戦の意味。ラストシーンで「なるほど、そういう意味のタイトルか」と唸りました。






新田真剣佑、岩田剛典も怪しい雰囲気を醸し出しており、目力や佇まいには見惚れます。ただ、裏社会とか自殺者の後片付けなど、現実的にはツッコミどころある設定も多く、そのあたりは生暖かい目で見守る感じですね。
(部屋の中での発砲シーンがあるのですが、あんなのされたらソッコーで警察駆け込むわ!笑)


中村アンが嫌~な感じのモデル役で出てくるのですが、ほんとにウザくて横柄な感じのキャラを演じきっており、思わずキライになりそうでした。笑
終盤の感情爆発シーンは見事だったと思います。


山田杏奈もステキでした。ただ、キャラ設定上仕方ないのだろうけど、ギャルっぽい髪型は似合わない…。黒髪ボブ姿が見たかったな~。
でも演技はとても良く、引き込まれるシーンもあり今後の活躍にますます期待の一人です。



最後にdTVの宣伝に驚かされるので、エンドロール後までぜひ。この映画が壮大な前フリに思えてしまった。
(円盤化されてもあのラストカットは残るのだろうか)


2021/01/30(土) T・ジョイPRINCE 品川 シアター3 09:45回にて鑑賞。H-12
[2021-013]
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