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Downstream to Kinshasa(原題)
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『Downstream to Kinshasa(原題)』に投稿された感想・評価

[コンゴ川を下って1700キロ] 60点

所謂"六日戦争"は、第二次コンゴ戦争(1998年~2003年)中期の2000年6月5日から10日にかけて、コンゴ民主共和国キサンガニを中心にウガンダ軍とルワンダ軍の間で繰り広げられた一連の武力衝突を指す。この戦闘は全期間の中で最も苛烈なもので、6000発以上の弾薬が使用され、市街地の大部分が破壊され、4000人を超える死者と3000人を超える負傷者を出した。そして、その大半は民間人だった。国際司法裁判所はウガンダに犠牲者遺族と被害者に対する補償を命じたが、そのほぼ全てが首都キンシャサで"審議中"のまま、事実上放棄されている。戦闘から19年が経ち、遂に怒りが爆発した被害者たちはコンゴ川を下って1700キロの旅に出る。この船の旅というのが強烈で、そもそも船が操縦席の付いた高性能な筏みたいなビジュアルで、川の水で米を炊いて、人々は互いの世話をしたり愚痴を言い合ったり歌ったりしている。屋根もないので雨が降ったらビニールシートをテントみたいに頭上に張って凌いでいるのだが、強風が拭いたときに皆で抑えてるシーンが強烈すぎて脳裏にこびりついている。

本作品は、2013年に長編ドキュメンタリー映画でデビューして以来、現代のコンゴの生活を垣間見る作品群で世界を席巻してきたデュド・ハマディの最新作である。彼はこれまで『Atalaku』(2013)で選挙を、『National Diploma』(2014)で学校を、『Mama Colonel』(2017)で女性や子供に対する暴力を、『Kinshasa Makambo』(2018)で政治的動員を描き、その全てで過去或いは現代を生きる個々人の物語を提示してきたらしい。本作品を観る限り、個々人に注目するというよりミクロな視点を持っているという意味だろう。彼らの中に残る忌まわしき記憶を掘り返すことは決してせず、寧ろ彼らの身体を映し出すことで視覚的に訴える手法は、彼らを徒に傷付けることなく適切な距離感を持ち、彼らの日常生活を描きながら解決されない問題=本作品のテーマを突きつけるという、何重にも折り重なった話法として完璧に成立している。

"流された血のための賠償金を要求する!私たちは無意味に殺された!それに値することを何かしたか?"というのは本作品の冒頭で、被害者たちが当時の状況を舞台上で再現する試みの中で発せられる言葉の一つである。幾度となく挿入されるこの創作舞台劇の映像によって、彼らの記憶が直接的な怒りして提示される。舞台上の質素な背景だからこそ、彼らの経験した地獄がそのまま見えるかのようだ。

彼らの訴えは2018年の総選挙にも結びついてくる。六日戦争時の大統領ローラン・カビラとその息子ジョセフ・カビラは犠牲者/被害者を完全に無視して20年塩漬けにしてきたが、新たな大統領フェリックス・チセケディが誕生したことでそれが変わるかもしれない可能性があった。短い映画の後半1/3は抗議する合間に、選挙の行方を心配するキンサシャグミの面々が映される。そして、実際に当選すると街へ繰り出して地元の人々に混じって大喜びするのだ。今まで見たこともないようなはち切れんばかりの笑顔には、映画では描かれなかった長い長い戦いの記憶が刻まれていた。

最終的に政府は犠牲者遺族と被害者に対して150万ドルを支払うことを約束したようだ。国際司法裁判所が決めた上限100億ドルには到底届かないが、これが最初の一歩になれば。
CHEBUNBUN

CHEBUNBUNの感想・評価

1.5
【コンゴ民主共和国ドキュメンタリー】
六日戦争の被害者が川を辿りながら抗議の行進をするドキュメンタリー。鮨詰めの船パートと手のないものによるお芝居が強烈なのだが、デュド・ハマディ監督の演出下手が気になる。相変わらず、事象を並べただけに感じる。
pherim

pherimの感想・評価

3.1
コンゴ民主共和国キサンガニでの“六日間戦争”で障碍を負った人々が、政府補償を訴えるべく上京する。

首都キンシャサを目指しコンゴ河を下る人々が、船上で生活パワーを炸裂させる中盤は殊に圧巻。

議事堂前で冷遇を受ける描写は、カメラの存在がもつあざとさも気になる。



コッポラ『地獄の黙示録』原作でもあるジョセフ・コンラッド『闇の奥』ではコンゴ河を海から遡るけれど、 “Downstream to Kinshasa”に登場するのはその遥かに上流。

この六日間戦争とは、ウガンダ軍とルワンダ軍が両国から500km離れたキサンガニで起こした2000年の衝突。この規模感は知らなかったな。