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9 Days at Raqqa(英題)
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『9 Days at Raqqa(英題)』に投稿された感想・評価

[ラッカで過ごした9日間、レイラ・ムスタファの肖像] 50点

2019年、ラッカがISISから解放されて約2年が経過した頃、フランス人ジャーナリストのマリーヌ・ド・ティリーはカメラマンと共にラッカへと赴く。30歳の若さでラッカの市長となったレイラ・ムスタファに取材し、彼女の本を執筆するためだ。彼女は内戦以前からラッカで暮らしていた土木工学専攻の元学生で、今では130人の男性議員を束ねて、市の80%が破壊されたラッカの復興を支えている。映画はラッカの惨劇とISISが世界に与えた影響などを途中に挟み、中央広場などにまつわる忌まわしき記憶を共有しながら、"美しい部分だけを未来に残したい"とするレイラの戦いを描いている。本作品で語り部となるマリーヌは、観光客のような視点を崩さない(崩せない?)が、それは"戦争が終わって世界から見向きもされなくなった"というレイラの言葉に対する返答のようだ。つまり、取材は9日間しかいられないのだから、9日間ラッカにいた人間の目線で見捨てられてしまった元"地獄の都市"にスポットを当てよう、という感じ。この態度は下手をすると踏み込むことを放棄しているようにも聴こえるが、彼らの選ぶ距離感は実に適切で、知ったかぶって中途半端な住民的目線を表に出すくらいなら、完全部外者として、同じく完全部外者である世界の人々に同じ目線でラッカの現状とそれを支えるレイラという人物を伝えよう、という思いが伝わってくる。

マリーヌは2020年の1月に『La femme, la vie, la liberté (The Women, the Life, the Freedom)』というレイラについてまとめた本を出版している。そちらは未読だが、どうも本作品は執筆した本の特典DVDのような立ち位置に見えてしまう。レイラの仕事/日常風景、ラッカの復興風景、戦時下のラッカ、レイラへのインタビュー(過去や未来への思い)など全部が過不足なく綺麗にまとまっているのだが、上記の踏み込まない姿勢と相まって、ぶつ切れの中途半端な印象を受けるのだ。マリーヌにもレイラにも目的があるのに、映画がどちらとも目的を共有しないせいで、何がしたいのかよく分からない。勿体なさすぎる。
エンドロール中に出版された本をマリーヌ本人がラッカまでレイラに届けに行ったついでに、1年前に取材したときに撮影した映像との比較がされていた。ラッカの9日間というテーマから外れるので本編で使う必要はないが、エンドロールに使うには贅沢すぎる映像だった。

監督によると、本作品はイラクとシリアの社会的繋がりの再構築を描いた三部作の一作目に相当するらしい。次回作以降はもうちょっと深堀りしていると期待。