🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-570 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋フィルム・ノワールの晩期の名作。タクシーに投げ込まれた鞄、トラックとタクシーの衝突、警官の最期の銃撃、そしてドライバーの死。。。オープニングでもう持っていかれます！！ドン・シーゲル監督描く、タイトでクールなクライムサスペンス、サンフランシスコを舞台に麻薬密輸を捜査する警察と犯人グループとの攻防を描いた作品です。

🖋️組織に雇われたサイコパスの運び屋&殺人鬼のイーライ・ウォラックの容赦ない悪党ぶりが圧巻！！サウナのむせ返るような湯気、そしてサイレンサー。。。その狂気が伝わる演出も冴え渡ります。

🖋️フィルム・ノワールでは珍しくほぼロケでの撮影。サンフランシスコを舞台に、サンフランシスコ市警察協力のもと、捜査過程が緻密に描かれているのがリアリティを増しています。終盤のカーチェイスも圧巻、この時代ではこの迫力は珍しくかも！！

🖋️そしてラストの墜落！！この終わり方もタイトでクールです！！

😨Story:（参考: Star Channel）
サンフランシスコの埠頭で下船した乗客からカバンを強奪した男が、現場近くで逃走中に死亡した。捜査にあたったサンフランシスコ市警のベンとアルは、カバンの中に隠されていたヘロインを発見する。彼らはカバンの持ち主が密輸に加担しているのではないかと疑うが、持ち主は誠実な紳士で経済的に困っている様子もない。ベンとアルは犯罪組織が一般の乗客を利用し、知らぬ間に密輸させているのではないかと推理するが…。

🔸Database🔸
・邦題 :『殺人捜査線』
・原題 :『The Lineup』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1958
・日本公開: 劇場未公開
・上映時間: 87分
・受賞 : ※※※
・監督 : ドン・シーゲル
・脚本 : スターリング・シリファント
・原作 : ※※※
・撮影 : ハル・モーア
・音楽 : ミッシャ・バカライニコフ
・出演 : イーライ・ウォラック、ロバート・キース、リチャード・ジャッケル、メアリー・ラロシュ、ウィリアム・レス

🔸Overview （Wikipedia）
1950年から1953年までCBSラジオで、1954年から1960年までCBSテレビで放送された、同じタイトルの警察小説テレビシリーズの1958年アメリカ映画ノワールバージョンです。映画はドンシーゲルによって監督されました。

　サンフランシスコの埠頭から下船して来た客のトランクを荷物係が奪い、必死の形相で走り出すとタクシー運転手に手渡す。荷物を確保し、急発進したタクシーはハンドルを切り損ないトラックと衝突し、偶然その場に居合わせ、犯行を阻止しようとした警官の正面からの銃撃により、運転手は死亡しやがて玉突き事故のように停止する。これだけの厚みのあるアクションがたった１分で展開されることに驚きを禁じ得ない。早撮りのドン・シーゲルの真骨頂ここに極まれりである。サンフランシスコの港近くで、香港帰りの船客から盗み出された土産物の像の中から思いがけず白い粉が発見され、そうとはまるで知らない船客を巧みに運び屋として利用して、麻薬をひそかにロサンゼルス国内に持ち込んでいるある犯罪組織の存在が浮かび上がる。ダンサー（イーライ・ウォラック）とジュリアン（ロバート・キース）は、組織の末端ながらこの取り引きで手柄を挙げようと意気込むプロの殺し屋2人組だった。彼らは、今回新たに港に着いた船客から次々と麻薬を回収していくが、思わぬ手違いが生じたことからアンフランシスコ市警のアル（エミール・メイヤー）とベン（ワーナー・アンダーソン）に目を付けられる羽目になる。

　組織に雇われた非情の男は狡猾で冷酷無比だが、彼ら自身も居場所がない緊迫感を漂わせる。運び屋は3人と聞いたダンサーは見事に3人目の男を探し当てるのだが、取り分の頭数に入らないメンバーなど最初からどうでも良いと考えている。その足で何も知らないまま運び屋にされたサンダースの家に堂々と押し入り、見ず知らずの執事への凶行のあと、ヘロインを強奪する。　置物に詰められた白い粉からサウナ室でのサイレンサー銃での凶行を経て、まさかおしろいの粉がそんなものに化けるとはというアイデアそのものも非常にユニークかつ斬新だ。イーライ・ウォラックの演じる運び屋はやや病的で、いま殺そうとする人々の最期の言葉に自分たちの運命を問うて見せる。中盤のスケートリンクでの視線の交差から高低差のあるアクションは真に見物で、断末魔の呻き声の前の最期の言葉がまた絶妙にひねりが効いている。ラストのカー・チェイスも含め、この時代にセット撮りに向かわず、あえて戸外に出るドン・シーゲルのアイデアと淀みのないアクションの数々、そして苦み走った男たちの人間ドラマに舌鼓を打つ。

人形

サンフランシスコを舞台に、ヘロインをめぐるギャングと警察の攻防を描くクライムドラマ

薬物の怖さ

地道な捜査
見応え十分です

アクションもあり
最後までハラハラしました