抹茶マラカス

人数の町の抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

人数の町(2020年製作の映画)
3.0
衣食住を保証される代わりに全体の一部となることを求められる町。現代社会で居場所がなくなった人に対して居場所を提供するという意義とセーフティネットとしての機能が高すぎるので、そこから抜け出さないといけないという説得力が正直ない。
何らかの演説で殴ってくれることを期待したんだけど、それどころか出る前から想定された苦難に立ち往生してるだけで雑に進む。この街が何らかのカルト宗教やコミューンの比喩だとしても、現代社会の暗部として描き社会批判にするにしてもその機能を果たしたとは言い難いだろう。
これでは設定の開示に終始したのを耐えた前半の意味が無い。