このレビューはネタバレを含みます
スパイというよりは大嘘つき夫婦話。
戦争時は特に正義のとらえ方で狂人や聖人が変わってきてしまう。
この時代のお嬢様は皆こんな口調だったのだろうか? 蒼井優が喋る度にゆりやんのネタがチラついて仕方がなかった。(演技はもちろん素晴らしい!)
自分の告発のせいで甥っ子が拷問にかけられたのに夫と離れることが一番怖いと泣きつく姿、自己愛の塊お嬢様気質に一番恐怖を感じた。
護られなきゃ身の回りの世話をしてくれなきゃ生きていけないことを本人ないし夫も感じとっていたのだろう。狂っていることにして病院送りになり匿われ拷問を免れ、家事などせず生きていく術を得たことは聡明なお嬢様でした。お見事!