たいてぃー

スパイの妻のたいてぃーのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.5
本作、後で知ったが、NHK BS8Kで放映されたものを、若干の修正を加え、劇場版としているとのこと。
聡子(蒼井優)と優作(高橋一生)が演じる夫婦に濃厚なシーンが殆どない。夫婦愛がテーマだし、もっとあっても良さそうだが。この二人が演じた「ロマンスドール」では、結構、熱烈なシーンがあったけど。やっぱり“NHKなんで“。
優作(高橋一生)は甥(坂東龍汰)と満州に赴くが、一般人のこの二人がどうやって特殊部隊に潜入できたのか?
まあ、ツッコミどころはあるけど、戦中の重苦しい雰囲気にミステリー色が加わって、ハラハラ感は相当ある。脚本は、濱口竜介、野原位の両映画監督に本作の監督である黒沢清も加わっているから、まあ最強のトリオってことだね。
映写機が効果的に使われてる📽。これは8mmではなく、フランス製のパテベビーと呼ばれた⒐5mmのようだ。この映写機で映し出される、聡子の演技が初々しい。
山中監督の名作「河内山宗俊」が出てくる。何故、この作品。どうも、権利料が安いからのようだ。未見なんだけど、本作との繋がりはあまり無いのかな?気になるから観てみるつもり。