Takayuki

スパイの妻のTakayukiのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.4
商社を経営する優作は、満州を訪れた時に日本国が行なっている残虐かつ非道な人体実験を目の当たりにする。その事実を見過ごせない正義感のある優作はアメリカにリークする為、単身アメリカへ渡ろうとするが妻の聡子に知られ、不本意ながら共にアメリカへ行く計画を立てる。日本憲兵にマークされている中、2人はどのように日本を発つのか。

1940年代の日本を描いた歴史劇。
監督、黒沢清、脚本、濱口竜介、野原位、出演、蒼井優、高橋一生、東出昌大というスタッフ、キャストに惹かれて観た。
当時の日本を再現した、街はセットなんだろうか。よく撮れたなぁと思う。蒼井優さんの愛のある健気でしかし強い女性、高橋一生の頭脳明晰だが熱い正義感のある男たち、東出昌大は内に優しさを秘めながら自らに大きな嘘をついている男の様は見事なバランスでした。

脚本も素晴らしいが、2時間程度では撮りきれない作品のような感じがあった。ドラマでもう少し広い世界で観たい内容。
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