おかか

スパイの妻のおかかのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.5
2022-29
可もなく不可もなく、というような作品。入り込めたかと言われればそうでもない、けれど最後まで飽きるわけでもなく先が気になり見てしまうような作品。最後もあっと驚くようなそうでないような…なんとも言い難い不思議な作品。
最後の船のセットはすごくしょぼかったけど、2人の家は床の軋む音なども踏まえてかなり凝っていてそこの差がありすぎるような気がする。聡子の服装は終始とっても可愛らしい。
聡子がだんだんと狂気に満ちていく姿は、さすが蒼井優の演技、圧巻。終盤の面会のシーンで狂気について話し出す聡子がまた狂気じみていて、存在感が輝いていた。
2人で行動し共にある、それが聡子の、優作との理想であったけれど、優作は果たしてどうだったのか…。後半は優作の心情があまり描かれないのでどちらともとれる終わり方だなと思いました。もしかしたら、どちらも、なのかも。

蒼井優の、最後の「お見事!」には痺れた。確かにお見事でした。
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