りょう

スパイの妻のりょうのネタバレレビュー・内容・結末

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

あんな目に遭わされて、裏切られても、お見事ですという言葉に「スパイ」への愛が感じられる。アメリカまで旅立ってもう一度会いたかったのかな。ここまで来ると狂気にも感じる。

優作が聡子を裏切って日本へ置き去りにしたのは優作の愛なのかな?日本への反逆ってことにならなかったし。狂ったふりして軍の病院に入ったのは、そっちの方が安全だと聡子は思ったからだと思うし、聡子の中では、はいはい優作さんそういうことね、じゃあ私は病院で安全に暮らしますね、お見事です、ってことなのだろうか。

731部隊って改めてすごいことやってたな…これを告発しようとする優作もすごいけども。Wikipedia読んでみたらもっと酷いこと書いてあった。

蒼井優がとにかく素晴らしかったです。劇中、夫を疑うモード、やっぱりこの人に一生ついていくモード、狂ったモードと色々な聡子になりますが、このあたりの変化もすごい。
そんで、東出のスタイルは良すぎ。お見事です。

見終わって、あれはこういうことだったのかな、みたいな映画で、正解を知らされないからこそ長い余韻を楽しめるなと思いました。
りょう

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