がんがん

スパイの妻のがんがんのレビュー・感想・評価

スパイの妻(2020年製作の映画)
3.5
オンライン試写会にて鑑賞させていただきました。ありがとうございます。

なんか当選するコツがわかってきたかも…!?

試写会応募のフォームの応募動機とか、要望とかの欄にとにかく熱い思いを書くべし。

何も書かずに応募した時はハズレて、めちゃめちゃ思いの丈を書いた時は当選になる(今回は蒼井優ちゃんへの思いをひたすら綴りました)ような気がする!かもしれない、たぶん…きっと…

というわけで早速鑑賞させていただきました。Filmarks様ありがとうございます。


「リリイシュシュのすべて」「ロマンスドール」に続く蒼井優×高橋一生のコンビ。

1940年、太平洋戦争を目前にした神戸。貿易会社の社長である夫が恐ろしい国家秘密を知ってしまい、それを支える妻との愛の物語。

社会と個人。

大義と恋慕。

愛国者と売国奴。

常人と狂いびと。

戦勝国と敗戦国。

それぞれの人物の、それぞれの信念に従い、己の正義を信じて行動する。たとえそれが破滅の道だったとしても…

蒼井優ちゃんの覚悟のお芝居、とても楽しませていただきました。

黒沢清作品は回路しか観ていませんが、ホラー描写が本当におどろおどろしい…

所々に隠しきれない監督のセンスオブワンダーが光っていました。ホラー×サスペンスの良い塩梅でした(プロジェクターに映し出されるフッテージと、最後の精神病院のシーンが特に最高)

ムンバイがボンベイ、看護師が看護婦、など古い言葉をそのまま使っていたので、時代考証が徹底されていると思われる脚本だったように感じました。

今の時代の価値観ではない、昭和初期の当時の価値観。

昭和の女を渾身の力で演じきった蒼井優ちゃんは…お見事ーーーー!!!!!でした。



6月にBSで放送されていた本作を、色味と画面サイズを劇場版用に改修された本作。

8Kカメラで撮影されたようで、パソコンのモニターで観てもわかるくらい精細な映像を楽しめました。ドルビーシネマとかでもし公開されたら画面の色彩がすごそう。

10月16日(金)より公開です!
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