とみぷー

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのとみぷーのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

相変わらず観るドラッグは健在で、いやむしろ進化しており、鑑賞中の脳の処理が追いつかない感じ。これがスパイダーバースだったと思い出させてくれる。およそ一つのアニメ映画では共存できない筈の絵柄が縦横無尽に混在しており、その異物感が最高。ただ前作のテーマが単純明快だったのに比べ、今作は運命に抗うという運命の要素がやや分かりにくかった。『身近な警察署長の死』という抗えない運命に立ち向かうという段階で、「でもサムライミ版はそうやっけ? トムホピーターはどうやった?」とか要らん想像が働いてしまった。むしろ既にスパイダーマンが存在している世界で偶発的にスパイダーマンとなってしまったマイルズがいかに他のスパイダーマンと違うのかというところに焦点を絞った方が良かったと思う。でも三幕構成で言うところの第三幕が素晴らし過ぎる。グウェンが決意するシーンも超エモいし(まあここもグウェンの運命に対するアンサーも言いたい事はあるのだが)、マイルズパートも超クール。これで終わりじゃないし、俺の心のモヤモヤを消した続編になると信じてる。アナーキースパイダーマンが好き過ぎて好き過ぎて。
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