スティーヴン豆腐

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのスティーヴン豆腐のレビュー・感想・評価

4.9
余裕綽々の前作(2019ベスト)超え、今年もまだ半分というところで早くも年間ベスト確定。毎分毎秒、1フレームたりとも見逃したくない正真正銘の映像革命。「すわスパイダーセンスか!?」とばかりに冒頭から鳥肌が立ちっぱなしなンだわ。

アートスタイル、音楽、演出、シナリオ、どれを取っても超一級品。ほぼ唯一の難点となり得るラストのクリフハンガーですらも、その引きが完璧すぎてケチをつける気が失せた。
🕵️🐷、おまいら…泣

「スパイダーマン」というドル箱コンテンツの映画化権をディズニー(MARVEL)に返してはならない理由がここにある。
仮にディズニーが同じ題材で制作したとして、前述の各要素いずれにおいてもSONYを上回ってくる気がしない。
思い出してみて欲しい。この10年、あるいは15年、ピクサーを含むディズニー制作のアニメーションの中に、何かひとつでもエポックメイキングな作品があっただろうか?いやない(反語)
近年主にネット界隈で揶揄されがちな多様性への配慮に偏重した結果、クリエイティビティを軽視することになったのではないか。
業界のリーディングカンパニーたる天下のディズニーから、このような映像作品が生み出されなかった事実に落胆を禁じ得ない。
(なお本作が多様性を軽視しているかというとそんなことはない)

閑話休題。ディズニーdisに話が逸れたのでこの辺で終わりに。来年2024年に公開予定のシリーズ第三作『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』には、今からもう期待値∞である。自分史上初の5.0点満点は次にとっておくからな!!