あける

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのあけるのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

友人が興味あったので2回目。
相変わらず面白い。
またしても目が二つあっても足りなかった。
ラストの流れはじりじりじりじりと迫り来る新しい展開に音楽もあいまってかこんなに長かったっけ?と思うくらい緊張した。

相変わらずスパイダーインディアは好きでした。
そしてスパイダーパンクが支部からちょこちょこ物盗んでたよねって1回目の時に連れ氏から聞いていて見落としていたのを確認できたので良かった。

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運命を変える

あの、逃れられない運命を受け入れてきたけど、そうではないのかもしれないという希望で泣いた

マイルスという黒人ルーツのスパイダーマンが投げかけることによりより一層胸にくるものがある。
「そういうものだよね」を覆す、覆そうとする力(声)に寄り添い仲間を集い助けようと動くのが仲間ものとして熱いのかもしれないけど、昨今のアメリカにおける情勢を振り返ってもこの決まっていた仕組みを変えようとする運動に通じるものがあり余計に泣けた。
ちょっと大袈裟過ぎかもしれなくても考えずにはいられない。

(サウジアラビアで上映禁止になったのがグウェンの部屋に🏳️‍⚧️ポスターがあったからではって話も出てたけどよう気付くな。観ててもそこまで気付かなかったよ。そんなことで禁止になるのつらい。)

とはいえ仲間って書いたけど、実際には自分たちの話なんだよね。
みんなが自分に立ち向かってる。
紛れもなくみんなそれぞれの世界で唯一のスパイダーマンだから。


みんながそうだと思っていたけど、そうじゃないかもと、守るものを大切にはしたけど失うものがあった過去から新たな答えがこの先に見つかるのかもしれないと思うと熱くなる。

なので欲を言えば今作でそこまで観たかった!!
なに!前後編なの?!!!
という衝撃。
しかし前作が私的には急ぎ足な印象だったのでじっくり堪能できるのかと思うと嬉しい。

アニメーションもお洒落でアクションもカッコよく、
コミックとかまったく知らないのだけど
インドのスパイダーマンのヴィジュ良過ぎたしスパイダーパンク?の声がダニエルカルーヤでさらに好きだった。
というかパンクなのが良い。

というわけで早く来年になって!


あと観てて思ったのが
スパイダーマンの世界はスパイダーマンがスパイダーマンをカウンセリングするんか??ダメじゃない?wでした。
みんな心に重しがあるんだよな……それがしんどいよな


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ミゲルが事故というか人災というか会社からの圧力であの体になったとかいうのをチラ読みして震えている。

スパイダーマンは特性が備わってるからなったわけではなく、どうしてスパイダーマンとして、ヒーローとして活躍しようと自ら選んで進むことにやはり重きがあるように思う。



人から「あなたそれ向いてるよね」とか、やたら他人からの評価は高いとか、自分ではそんなに意識も努力もしてないつもりで持ち得た能力的なものを素直に受け取って続ける、苦労がその先あっても続けるとか、なかなかに最初のハードルは高いものだよな、などとなんだか思った。
向いてるからってやりたいわけではないよ、とか、そういう風に塞ぐことは思いの外世の中転がっていそうだ。
あける

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