濃密にして間伸びしない、傑作の140分。
音楽や映像の素晴らしさは前作から健在、数々のスパイダーマンが集まる事で『スパイダーマンのあり方』にフォーカスが当てられるコンセプトも健在。予想に反さず、しかし期待には応えてく製作陣に感服しっぱなし。
特に戦闘シーンは溢れんばかりの情報量に反して、どこで誰が何をしてどうなっているかが完全に理解できるのが最高の没入感を与えてくれる。新しいスパイダーマンもバンバン出て来てみんなキャラもスタイルも全然違うのに彼らがどんなスパイダーマンなのかスカンと解る。なんて魅力的なんだ。
最高にカッコよくて最高にスリリングな最高映画だけど一つだけ、本当に一つ欠点を挙げるならこれが前編ってこと。クリフハンガーって訳じゃなくてハッキリ前編として構成されてるから、少しだけやるせない。でも最高の引きをしてくれたから減点は抑えめ。“ビヨンド”が楽しみですね。
