EDDIE

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのEDDIEのレビュー・感想・評価

3.9
狂っちまうぐらいのマルチバースっぷりに翻弄されっぱなしの140分。
舞台に応じて変えてくる絵のタッチに惚れ惚れしながらも脳内パンク!
マイルズだけでなく今回はグウェンも主人公。彼女の葛藤や境遇が切なすぎる。

とりあえず脳内パンク。
スパイダーパンクだぜ。
これ字幕版で観てたら内容把握するのきつかったかもです。

それだけスピード感あふれる作品だし、情報量も多い。
革新的な映像表現の連続には興奮しっぱなしで、とくに今回はグウェンに焦点が当てられている分、彼女のパーソナルな部分や葛藤などが見られてとても良かったです。
もはや主役はマイルスだけでなく、グウェンとのW主人公という見え方でしたね。

その分、アニメーション映画としては140分という長尺な分、一定の長さはどうしても感じました。
傑作だと思うし、アニメーション表現も凄まじいものを見せてもらったから年ベス級と言いたいところですが、やはり次回作『ビヨンド・ザ・スパイダーバース』への繋ぎの物語と考えるともっとスッキリとした尺に収めてほしかったのが正直なところ。

次回作への期待を高めるにあたり最高の終わり方だったと思うのですが、個人的にはもう少し手前で終わってもらってから次回作で続きを描いてくれた方が良かったなと。

自分がアニメにそこまで明るくないのもあり、映像表現の素晴らしさ以上に構成の部分は引っ掛かりがありました。

〈キャスト(声の出演)〉
マイルス・モラレス / スパイダーマン(シャメイク・ムーア/小野賢章)
グウェン・ステイシー / スパイダーウーマン(ヘイリー・スタインフェルド/悠木碧)
ジェファーソン・デイヴィス(ブライアン・タイリー・ヘンリー/乃村健次)
リオ・モラレス(ルナ・ローレン・ベレス/小島幸子)
ピーター・B・パーカー / スパイダーマン(ジェイク・ジョンソン/宮野真守)
ミゲル・オハラ / スパイダーマン2099(オスカー・アイザック/関智一)
ジョナサン・オーン / スポット(ジェイソン・シュワルツマン/鳥海浩輔)
ジェシカ・ドリュー / スパイダーウーマン(イッサ・レイ/田村睦心)
ホバート・“ホービー”・ブラウン / スパイダー・パンク(ダニエル・カルーヤ/木村昴)
パヴィトル・プラパカール / スパイダーマン・インディア(カラン・ソーニ/佐藤せつじ)
ジョージ・ステイシー(シェー・ウィガム/上田燿司)
ライラ(グレタ・リー/坂本真綾)
アーロン・デイヴィス(マハーシャラ・アリ/稲田徹)
マーゴ・ケス / スパイダーバイト(アマンドラ・ステンバーグ/高垣彩陽)
ベン・ライリー / スカーレット・スパイダー(アンディ・サムバーグ/江口拓也)
エイドリアーノ・タミーノ / ヴァルチャー(ヨーマ・タコンヌ/飛田展男)
メリー・ジェーン・ワトソン(メリッサ・シュトゥルム/甲斐田裕子)
ピーター・パーカー / リザード(ジャック・クエイド/岩中睦樹)
ピーター・パーカー / スペクタキュラー・スパイダーマン(ジョシュ・キートン/猪野学)
ピーター・パーカー / インソムニアック・スパイダーマン(ユーリ・ローエンタール/興津和幸)

※2023年新作映画80本目
EDDIE

EDDIE