前作のスパイダーマンのアニメ映画が最高に面白かっただけに 期待せざるを得ない作品だったが おもった斜め上を行く 凄さと 昨年末に発表されが今作の「スパイダーマン アクロスザスパイダーバース」が「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」と合わせて2部作となることをわかった上で観ることが大切な1本
今作はPlayStation のゲームで 日本でもある程度知名度が上がった マイルス・モラレスが主人公
物語としてはマルチバース展開であることで様々な世界のスパイダーマン が出演することは事前から発表されており そのスパイダーマンのバリエーションの多さを楽しめるという部分でも期待していた1本
しかし画面にチラリ チラリと映る様々なアースでのスパイダーマンの姿に 全てのキャラクターをチェックできる人はそうそういないだろう。
それぐらい登場するスパイダーマンの種類が多すぎるw
逆に言うと それだけ 何度見ても楽しめる映画になっているという部分は言えるかもしれない
マルチバースが昔はパラレルワールドと言われていたものだが、良くも悪くもこの頃はマルチバースが流行っているのか、ちょっと食傷気味であることは間違いない
加えてマルチバースをシナリオの軸にすることで、本来の背骨となるシナリオはシンプルであるにもかかわらず、マルチバースゆえのややこしさが混在しているというのは、スパイダーマンやマルチバース展開の初心者には難しい物語になっているかもしれない
なので「話題になっているからこの映画を見ようと」思っている人は多少の ネタバレはあるかもしれないが
事前に公式ホームページなどを見て キャラ設定や 背景などを勉強してから行きに行くのがおすすめ
ただ主人公のマイルスが、
スパイダーマンにおける
「鉄板展開」
をいかに打ち破るか…が、今回のPR展開にもある
「運命なんてブっつぶす」
にあらわれている
この少年漫画的な行動のプロダクトが シナリオの根底にあるからこそ 世代を超えて 誰しもが楽しめる 物語だと言えるだろう
マイルス・モラレスの スパイダーマンは自由奔放さという少年キャラクターとして王道で、見ていて安心感のあるキャラクター
ヒロインとも言える グウェン・ステイシーが何とも可愛らしくキャラクターとしてイキイキしていたのは印象的
そして 前作でも出てきたピーターが今回のも登場。マイルスの力になろうと様々な形で寄り添ってくれるが彼の優しさや 彼の置かれた ポジションという部分も全作ファンにとっても嬉しいところだろう。
スパイダーマンとしてのアクションは アニメーション ならではのアクティブなものが多く カメラワークやアニメーションなどではのマスクをかぶった状態でのスパイダーマンの表情の豊かさ というものは必見でもあるし アメリカンポップな雰囲気満載のアニメーションも楽しいものでもある
しかし事前の勉強があれば、間違いなく面白さが倍増する映画ではある
トビー・マグワイア版やガーフィールド版のスパイダーマン。さらにヴェノムの世界とも繋がっているのを見せられるとは思わなかったのでここは古来の映画版スパイダーマンを観てきた人はニヤリとするところだろう
https://youtu.be/KsVumkPFl1M