はまたに

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのはまたにのレビュー・感想・評価

4.8
斬新、革新、革命的。
未知の、未踏の、未体験。
やべえ、すげえ、おもしれえ。

そんな大仰な形容をひたすら詰め込めば、はい、今作の感想の出来上がり。薄っぺらい激賞ワードを連発しても大丈夫だし、周りを見れば誰もがタガが外れた絶賛モードに入ってんのもおもしろい。画期的、くらいじゃ表現として物足りなくて革命的、とか言いだしちゃうの普通に考えるとおかしいんだけど、一切なんにも問題なし!

物語とアニメーションでいうと、もう完全に後者に心を持ってかれちゃったので話の筋はそこまで印象に残ってないんだけど(粗があったとかじゃなく十分練られてたしライトとシリアス、冒険と家族のバランスもよかったんだけど、いかんせんアニメの楽しさがヤバすぎた)、衝撃的だった前作のアニメーション表現をバリエーションと深み、遊び心で全面的に超えてきたとなると、次の完結編で何を見せてくれるのか今から待ちきれない。というか、次に続くんかい! 知らんかったわ!

作品としての最終的な善し悪しはビヨンド後に持ち越すことになるのでこの 4.8って点数は単純に「うっひょー! すっげー! たっのしー!」に向けられてると理解してください。高揚感代というか。ともあれ、少なくとも前作と今作で、千と千尋、リメンバー・ミー(これは話としては好きじゃないけど)に匹敵する「その世界観に浸ってるだけで満足至極ですありがとうございますアニメーション」に名前を連ねたことは間違いない。これで物語としても大団円となると、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー同様のバグリ評価になるであろうことも間違いない。

とりあえず今はワクワクしつつ、ビヨンドで描かれるであろうスポット vs ペンタゴン&ブラックホールの四次元殺法対決に向けて脳内シミュレーションしておこう!(ない)
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