鹿

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースの鹿のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前作を楽しめなかった鹿……。
「アバター」でもそうだったが、映像だけでは……ということと、やはり主人公が魅力的かどうか、という問題がある。ストーリーの核を取り出してみれば、「ザ・フラッシュ」との類似点を持ち出すまでもなく、新しさがあるわけではない。しかしよくあるテーマが悪いわけではぜんぜんなくて、それをどうみせるかだが、このシリーズは「マイルス」のキャラクターの魅力が弱すぎる。これだけ雨後の筍のようにいっぱい出てくるスパイダーマンに混じって抜きん出た魅力を放つ主人公をつくるのは大変なことなんだな、とは思うが、そのかわりに、グウェンがとんでもなく魅力的なキャラクターになっている!!あぁ~よく分からんが、おそらく製作陣もここまでの「格差」が生じるとは思っていなかったのではないだろうか。走り出したキャラクターはもう作り手の意図を離れてそのキャラクターの人生を生きはじめる。それもよくあることといえばよくあることだが、例えば「キングダム」は一応主人公を軸としながらも、主人公そのものはどうでもよくて、そこに絡んでくるとてつもなく魅力的なキャラクターたちを一貫性のある物語のなかでみせていく役割になっているので、それはそれでいいのだが、「スパイダーマン」の「マイルス」は違うよね?どうも人気が出た「グウェン」を主役に据えたスピンオフみたいに感じてしまって、中途半端さになんだか乗れない。
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