ゆず

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

見に行きたいと言い続けながら、なかなか見に行けなかったんだけど! やっと! 見れた~~~!

いやめっっっっちゃおもしろ!!!!
前回もそうだったんだけど、好きなシーン・好きなセリフめちゃくちゃあるよ……
ただ前後編だって知らないで見に行ったので0.1だけ減らしておくw

アメコミファンの人からしたら今更なのかもしれないけれど、平行世界の多くのスパイダーマンたちが関わり合う作品だから、ヴィランも平行世界ありきの設定なの なるほどなぁ~! ってすごい感動してしまった。

前回、キングピンが失った家族を取り戻すために別次元への入り口を開こうとしていて、そのせいで別のスパイダーバース(って言い方であってるのかな?)からやってきた蜘蛛にマイルスが噛まれることになったけど

今回、マイルスと対象的に描かれるミゲルも、過去にやったことってキングピンがやろうとしていたこと大差ないのよねえ。
その後スパイダーバースのバランスを取ってる……というのは正しいのかもしれないが、自分が失ったもの、そして取り戻せなかったものへの絶望が深すぎるが故に、マイルスの「どちらもすくう」という主張は、そりゃぁ……どうあっても受け入れられない、受け入れたくないだろうな。最後には彼とも折り合いがつくのだろうか。
どのスパイダーマンも、大きな喪失を必ず経験していて……っていう、こう……なんだろう、アメコミ的な『スパイダーマン』の設定部分の話が、スパイダーバース全体で共有されていて。そのことへの理由や解答みたいなものをちゃんとオハナシとして用意されてるの、なるほどな~って感心してしまった。

スパイダーマンの宿命、けれど本人達は決してのぞんではいない喪失について。回避できるならそりゃしてほしい。でも、もしそれができたとして、他のスパイダーマン達が「世界のために」と飲み込んできた部分でもあるから同時に辛くって……イレギュラーなスパイダーマンであるマイルスは、どんなところに着地するんだろう。グウェンパパのように、“署長じゃなくなった”ならあるいは……とか。そんな簡単にはいかないかなー……。

そういえばドナルドクローヴァーが実写版プラウラーとしてちょろっと出てて「オオ……ホームカミング……と繋がって……る?」って役名しらべたらまんま伯父さんじゃんそういえば甥っ子がどうとかいってたね!? っていまさら気づいた

色合いや絵柄でもキャラクターたちの“揺れ”みたいなものを表現してくる感じ、すごく良かったなぁ……
前作から引き続きのメンバーたちが良いのは言うまでもないのだが、今回初めてでてきたスパイダーパンクやスパイダーインディアもすごいいいキャラだ~~~~~……みんな好き、楽しい~……

これで来年3月公開予定って本気~!? すぐに見たいけどもう少しゆっくりでもいいんだよ、アニメーターさんたちの命が心配になる……3Dとイラストの割合どんなものなのか知らないけれど。
ゆず

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