スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバースのかさまのネタバレレビュー・内容・結末

スパイダーマンがいっぱいいるので一堂に会して組織を作ったりしましょう、というのがまずメタ的な発想から始まっている気がする。そこで今回のお話ではお約束となるヒーローの成長のための喪失という要素をぶっ潰しましょうというのも結構メタな構造だと思う。
後編でどうまとめるつもりかは一年かそれ以上か待たないと分からないが、作中で異分子と呼ばれているマイルスにお約束をぶっ潰してほしいなあと思う。BLMとかprotect trans kidsとかさり気なく掲げている作品で、大切な人が死ぬ運命を受け入れろという方向にはしないんじゃないかという期待は持っているが、どうまとめるのか楽しみに待つしかない。
前後編だということは分かっていたので、終盤、マイルスがスパイダーソサイエティを脱出してからは、ここで終わるなよ…とずっと祈っていた。一年は確実に待つことがわかっているのに絶望的な感じで終わられたら一年が辛いものになる。幸いにもこれから反撃が始まるのだろうという期待をもたせるところで終わったので、一年頑張ろうという気持ちになった。
両方助ける、をやり遂げてほしいなあマイルスには。