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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのumisodachiのレビュー・感想・評価

4.3



スパイダーバースシリーズ?2作目。

進路に悩むお年頃のマイルスは、スーパーマンとしての活動と学業を両立。父親は警察署長への昇進が決まり表面上は何の問題もなかったが、両親は息子との距離を感じていた。そんなある日、マイルスの前に違うユニバースにいるはずのグウェンが現れる。どうやら、マルチバースを自由に行き来できるということなのだが……。

これはねえ……ストーリー以前に映像体験として凄い。1回目は字幕、2回目は吹替で息子と観たのだが、正直言って1回目の鑑賞では途中から字幕を追うことを放棄した。情報量が多すぎて字なんて読んでいられないんだもの。そんなにスラングもないから聞き取りやすいし、スパイダーマンは全員おしゃべりだけれどセンテンスそのものは全部短めなのでリスニングは難しくはないのだが、英語が得意でなければ最初から吹替を観た方がいいと思う。

ビジュアル情報の洪水と、けっこう複雑なマルチバースの仕組みと問題に関する説明が一気に来るので、脳内処理が大変。2回目に観たときはすんなり入っていけたが、1回目はかなり疲れた。各ユニバース毎に絵のタッチが異なり、今まで知らなかった事実がどんどん明らかになっていくので、ついていくのだけで必死。起承転結があまりなくて、ずーっと同じテンションで突き進んでいくのも疲れるポイント。もしかしたら、脳が疲れてギブアップしちゃうと逆に退屈に感じちゃうかもしれない。

ただ、ついてさえいければめちゃめちゃ面白いと思えるはず!なんといってもキャラクターが魅力的だしね!私はホービーにすっかり魅了されてしまったけれど、誰でもひとりはお気に入りのスパイダーマンを見つけられるんじゃないかな。

3作目ありきのストーリーで、最後は「つづく」で終わるので内容への言及は今回は割愛。日本では同時に公開された『ザ・フラッシュ』と共通するテーマ&まったく違うベクトルなのも興味深い。自作が待ちきれない!!




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