レオン

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバースのレオンのレビュー・感想・評価

3.6
見逃し高評価人気作 (★平均4.3 アマプラ見放題 映画コム★平均3.9)  まずフィルマ★平均が異様に高く驚く。  前作以上に淡い極彩色や蛍光色が多く、さらにアクションシーンはサブリミナルか!と感じるぐらいに短いカット編集が続き、落ち着かず疲れる作品だった。

キャラに依り、貼り絵の様なシーンや、画タッチが変化したりと、恐ろしいほど手の込んだ緻密映像は、アニメーターの努力の賜だが、過剰だと私は感じる。

それにこのスピードで映像変化すれば、スゴイと感じるまでに次の映像が始まり、通しで見れば目まぐるしい・・と感じて、素晴らしいには到達しない感覚に。
(唯一ビル倒壊シーンは比較的じっくり見せ、同時に感情表現もあったが・)

逆に主人公マイルスと母親の会話シーンは、十分に時間を割いて、じっくりとそして台詞がなくお互いを見つめる描写は、黒沢明監督作と同じ様な「間」を感じて、私は見入ってしまった。

この様な素晴らしいシーンがあったかと思うと、再びゴチャゴチャと忙しい展開に・・。

ややネタバレ ↓


穴男スポッツとの対決や、「肉親を見殺しにしないと存続できない運命」等、複雑に膨らんでいく物語に、残り時間でどう、決着するのやら・・・と感じていたら、つづく・・・。
自身のマルチまで同次元に登場し、疑問が膨らんだ所で終了とは、毎週放送の帯TV番組なら「一週間のお楽しみ♪」でよいだろうが、数年単位で制作される作品としての構成には "非ず" と思う。
せめて、大事件終了しての一段落後ならまだしも・・。

私は、映画は多く視聴するが、ドラマはよほど話題になった作品(せいぜい年に1作。最近では「VIVANT」)しか見ない。
それは、2時間~3時間で、一つの完成された作品を楽しめ、自分なりに評価出来るから。
が、この様な途中ブツ切れ作品が増えると、視聴前に下調べして、見ないファンも増えてくるのではと危惧する。

忙しいゴチャゴチャ展開に疲れたが、親子の些細な葛藤からの愛情シーン等、引き込まれるパートもあったので、自身の基準★3.5より0.1のみ高い評価に。

PS
今までの視聴作で、拡散する物語で終盤に近づき、どう決着するのか疑問が湧いたにも拘わらず、見事に結末を迎えた作品No1は「インターステラー」(2014年)だった♪
マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マット・デイモン、ティモシー・シャラメ、マイケル・ケイン等、今となっては超豪華な出演陣。
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