〈親愛なる隣人を引き継いだ少年マイルス・モラレスは、かつて共闘した別世界のスパイダーマン = グウェンと再会する。
マルチバースを跨いだスパイダーマンで構成されるチームについてを聞き、彼は重大な事実を知らされぬままその中心地へと向かうが…〉
アメリカアニメ界に革命を起こした『スパイダーマン: スパイダーバース』の続編で、2部作前編。
劇場鑑賞逃してたやつ。
ひとりは爆発寸前のストレスを抱え、ひとりは自身の在り方に迷い、ひとりは過去に囚われる、そうして今日を生きるものたち。数々の悲劇やすれ違いを乗り越えても、尚待ち受ける理不尽な運命。
迫られる信用、あるいは不信の選択…
予想外の域まで横断する世界観の表現技法、おびただしい数のスパイダーピープルを圧倒的アクションで描き抜いた力量というのは疎い自分が語るまでもないだろう。ヤバい。小ネタが拾いきれない程に多いってのもヲタク心を刺激してくる。
マイルス・グウェン両名にとってかなり重たい展開であったが、親子の話から一切ブレなかったところが良い。スパイダーマンシリーズにおける、なんでそこまで受け入れなきゃいけねぇんだよ！的アプローチも新鮮。笑いの要素が適度に入るので重くなり過ぎずいい塩梅であった
にしてもホービーが良すぎでは。スポットのヴィランストーリーもかなり好き！
画の圧倒的情報量の波でちょっと疲れるところがあった。わりとリアルな不和描写に胸が痛む部分も。そしていつまで待たせるんだレオパルドン！！！
あの幕引きで上手く収まるのかという不安はありつつも、次作でも革新的なものを見せて欲しいという思いが強い。
