なぜこんなことが許されるのか?
本作を観る上で大切なのは映画ではなく、ドキュメンタリーであること。
当時、チューリップTVの報道キャスターで取材の中心人物でもあった五百旗監督は、不正を働いた議員が悪いのは基よりだが単純に正義感で片づけられない根の深さを感じている、
はりぼてとは日本の戦後民主主義を象徴する言葉として用いたとも語っていた。
退社シーンでやっぱり会社に圧力があったのかと
思うと憤りをせずにはいられない。
領収書の改ざんなどすぐにばれるのは子供でも分かりそうなことをなぜ??
余りにも稚拙な犯罪、謝罪したり開き直ったりする当事者と他人事のような為政者、
地元の損得しか考えない市民が御用聞きのような議員を輩出してきたことは自明ですね、
本作はまさに日本の政治の本質を突いた悲喜劇です。
是非多くの人に観てもらいディスカッションしたい気持ちです。