ヘッドギア&水中メガネの耳なし芳一vsさまよえる猛者の霊at芳一の精神世界!!!
端的に言ってしまうと雰囲気は「格闘ゲームのストーリーモード」。説明もなくシームレスに次から次と現れる歴史上の人物達と彼らのステータス表示のプロフィール画面、技とも言いきり難い特撮アクションが展開。
特撮時代劇の文脈に暗黒舞踏を取り入れたあたりまでは「個性」として観ていけるし、抽象表現等画的な雰囲気もなかなかインパクト大。
が、途中から
「個性出しやコミカル演出・ギャグ」
と
「そのどれにも含められない、やればいい的な雑なはっちゃけのスベり」
が無茶苦茶に介在していくせいで、どこまで身を入れて観たらいいのかが解りかねるし、コメディをコメディとして受け取れないくらいメリハリが利いていない“ずっとふざけ・ずっとスベり”に感じてしまった。
どこまでが破天荒世界観でどこからが悪ふざけなのか解らないので、没入しようも笑いようもないというか。
その“浅い雑さ”が気になりはじめると、チープさより、和風な雰囲気を愛し全振りしてる風に見えつつ芳一ら僧侶が潜伏してるのが神社……とか撮影陣の根本的なものが気になってしまうのもノイズ。
宮本武蔵戦の奇抜アクションや雰囲気はめちゃくちゃ好き。
何故か『心霊呪殺師 太郎丸』というゲームを思い出した。