ハレルヤ

T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版のハレルヤのレビュー・感想・評価

4.2
第2次世界大戦下、ナチス・ドイツの捕虜となったソ連軍の兵士イヴシュキン。彼をはじめとする4人の捕虜たちは収容所内での戦車隊の訓練相手になるに乗じて、空前絶後の脱走劇を実行する戦争アクション映画。

「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」の最長版。3時間を超える長尺でオリジナルより更に1時間以上長い仕様。オリジナルは鑑賞済みでかなりの面白さを感じた作品。なので非常に楽しみにしていました。

まずこの長さにも関わらず退屈さは皆無。基本的な物語の流れに大きな変化は無いものの、ヒューマンドラマパート、戦闘シーンでも追加された場面が多くあり、作品自体の深みがより一層磨かれている印象がありましたね。

中でもイヴシュキンとメンバーの1人であるステパンが収容所内での確執から仲を取り戻すまでの過程がしっかりと描かれていたのが一番分かりやすかったです。登場人物たちの背景が更に深まっていました。

改めて見てみると戦車が放つ砲弾の着弾描写はやはり凄いですし、クライマックスでのバトルは久しぶりに見たらまた手に汗握るほどの熱さ。一瞬の判断の遅さが命取りになる戦場の過酷さを実感できます。

戦争映画でありながら残酷な描写は無いですし、純粋にアクション映画としても見やすい仕上がり。決着のつけ方までカッコいい。エンドクレジットでも登場人物たちのその後まで描かれています。

オリジナルでも十分過ぎるほどの面白さですが、可能ならこの最長版を見た方が良いでしょう。僕みたいに久しぶりに見ようと思って、このバージョンを選ぶのもアリです。
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