あさのひかり

マイ・バッハ 不屈のピアニストのあさのひかりのレビュー・感想・評価

4.1
幼少時からの努力もあり、たぐいまれなピアノの才能を発揮し、後に事故により指が自由に動かせない羽目にあっても音楽の道を諦めず進むブラジルのピアニスト、ジョアン・カルロスの伝記的映画。

これも題名が語り過ぎ感あるけど・・信念を持って諦めなかった、歯をくいしばって音楽の道をつき進んだというより、ピアノを諦めるという選択を、彼が持つことが出来なかった、音楽なしの人生なんて、彼には出来なかったという印象。時々挟まれる子ども時代の回想が、彼の
歩む人生を語ってる感じも理解しやすくて好き。

事故の原因がサッカーと女性、っていうのも含め、いわゆる浪花節的なのじゃなくて、ラテン系の底知れぬ明るさみたいなのがあって楽しく観ることができた。すごい人なんだけど、すごいだけじゃなくて人間くさく描かれていて。

あと、バッハ好きなので、本人音源によるバッハの名演奏をたくさん聴けたのも何より贅沢。
あさのひかり

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