最近配信始まった2が面白いというので見始めたら、背景知る必要を感じたのでこちらから見始めました。
母親に自立すべく育てられた16歳の娘が家出した母親を探すべく家を出て、事件に巻き込まれるという物語なんですが、背景説明の語り口が見事で19世紀のイギリスに旅ができる感じがいいです。
カメラ目線の語りって、イギリスのコスチュームプレイに最近よく多用されますが、フィールディングの小説『トム・ジョーンズ』のトニー・リチャードソンによる映画化『トム・ジョーンズの華麗な冒険』を思い出します。
で、事件の方は、母親を探したり、寄宿学校から逃げ出したりしているうちにいつの間にか片付いてしまうのですが、その成果が結構大きかったりするのでこれぞ棚ぼた、という感じです。
母親に格闘技を仕込まれている設定なのでアクション・シーンも多いのですが、前半はともかく後半はわざわざ本陣に乗り込んで危険な目に遭わなくても、脚本次第では推理だけでなんとかなったような気もする。
こののんびりした語り口、好みなんですが、これ劇場映画のつもりで撮ったものですよね?劇場にかけていたらちょっとお金もったいないと思ったかもしれない。
劇場で見たら、ひょっとして映像の点で見るべき点とか発見できたかもですが、見ていないのでそれはなんとも言えないですね。