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エノーラ・ホームズの事件簿のpicaroのレビュー・感想・評価

3.7
もっとファンタジーっぽいかと思ったら母親の設定は意外と世相を反映したリアルなものだった。アクションシーンが長くて痛いなぁと思ったけどあえてなんだろうな。戦う女の子。母親も。いわゆるエンパワメント作品だった。
ミリーさんの表情が良くて観てて楽しいけどひとつだけ言わせて欲しい。

サム・クラフリンの演じた3大クソ野郎といえばナイチンゲールのホーキンス、ライオットクラブのアリステア、ピーキー・ブラインダースのオズワルトですが(レベル高いなおい)、どれも私は大好きで何度でも見たいクソ野郎です。
というのも、それぞれに褒められたものではないとはいえ信念の様なものや抗えない背景があって、それは決して許容できるものではないけれど、キャラクターとして「描かれている」感じがあって、それを含めて演じるサム・クラフリンさんが大好きなのです。

家父長制の権化として登場した本作では、ただの嫌なやつでした。悪態に言い訳を許さないというあえての演出かもしれないし、時代を体現させているので致し方なしなのかもしれないけれど、なんかちょっとしょんぼりしてしまった。

だがビジュアル最高。
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