GODZILLASAURUS

夏への扉 ―キミのいる未来へ―のGODZILLASAURUSのレビュー・感想・評価

3.0
「SF入門としては良い」

ロバート・A・ハインラインのすでに古典と言われているような古い作品を原作としているので、近年の複雑な設定や凝ったストーリーのタイムリープ、ループ作品よりもかなりシンプルで分かりやすい作品となっている。
なので、SFは苦手、観てみたいけど難しそうという初心者にはお勧めできる。君の名は。より構造はシンプルかな。
逆にSF慣れしている人には少し退屈かも知れない。ただ、こういった古典SFがあって、今の複雑で面白いSFがあると思うと鑑賞しても損はないかも知れない。

キャストは割と好みのメンツが揃っていた。清原果耶や藤木直人、夏菜、田口トモロヲに原田泰造と脇を固めるメンツが、山崎賢人をしっかり支えていた。
なによりもピートを演じていた俳優ネコは非常に魅力的だった。エンドロールには、パスタとベーコンとあったの2匹が演じていたのかな? 良いタイミングで俳優に擦り寄ったり、ピートという夏が好きでまっすぐなキャラクターを上手く演じていたと思う。調教師の人の腕もいいのかな。

前半はライトでチープな恋愛ものを見せられるのかと思って若干萎えていたが、宗一郎がコールドスリープから目覚めてからはSF設定が加速して楽しめた。前半をもっと重たい雰囲気にすれば、後半の復讐劇ももっと気持ちいいものになった気もする。

サラウンドの出来が少し悪い。後方で鳴っている音が前からしたりするのはもう少し気にしてほしい。星3.0
GODZILLASAURUS

GODZILLASAURUS