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十二単衣を着た悪魔のutataneのレビュー・感想・評価

十二単衣を着た悪魔(2020年製作の映画)
3.7
雷に打たれてタイムリープ⚡️
バック・トゥ・ザ…あ、いやいや。

この物語はお気軽ムービーかと思っていたら、千年もの昔も今も変わらない大切なものが、すんごい太い幹として通ってた。
観ているうちにだんだん引き込まれてしまいました。

全てに中途半端で人生の目的も夢もない若者が、弘徽殿の女御様の強い生き方に、人として大切にすべきものを見つける成長ストーリーにハマりました。
その中で倫子とのラブストーリーがとても温かでほのぼのしてて、ちょっとだけ寂しくもなるけれど、最後の最後…
ほんと良かった。

竹薮で二人蛍を追うシーンなどでは、沙莉さんと健太郎君の演技の力の差が出てしまったように感じたのだけれど、その分、健太郎君の伸びしろが大きいのだと思います。早く帰ってきてほしいな。

あと、ひとつだけ。
劇中に出て来る十二単衣がもっとカラフルでも良かったかなと思いました。(あくまでも個人の感想です)
悪魔の様な毒々しさの中に、一本筋の通ったものが光り輝く様に。

「能力を形にして示せ!」

はい、すみません。ドキッとしたなもう…
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