三日月

十二単衣を着た悪魔の三日月のネタバレレビュー・内容・結末

十二単衣を着た悪魔(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

前情報なしで、タイムスリップかと思いきや源氏物語絵巻の世界へ行くお話

最初の兼近さんのくだりで???となってしまい、せっかくの源氏物語イベントなど目が行かずにもったいなかった

元カノとのくだりとか動画とか、主人公のよさが伝わらないままに奥さんと出会って変わっていったので、雷くんの成長は結構唐突な印象

源氏物語サイドでのふわっとした光の入り方好きだったのに、せっかくの十二単があんまり映えてなくて魅力が伝わって来なかったのが残念
大奥みたいな豪華絢爛な画を想像してた
そこに重きを置かないなら、映画で2時間にまとめなくても4~5話完結の連ドラにしてもよかったのではと思った
劇場で観てたらまた違ったのかな?


雷くんが最初に連絡取ろうとするのがお母さんなのも、お母さんが雷くんのことをちゃんと愛してるとわかるのもよかった

弟も自信家だけどいい子やん
お母さんの想いもちゃんと弟がわかってるところも最後の会話でわかる
終盤はなんで弟と荷物置いて逃げたんだっけ?

伊藤沙莉ちゃんがよくニコニコしてる役でかわゆい
自分を醜いと言っていたけど、そんな事ないしとても愛らしい素敵な女性なんだろうなというのがわかる
最後、現代で再会できた時に持ってた絵が沙莉ちゃんにそっくりだったような
でも物語の中に行ったから前世の記憶的なものはないよね、なのに笑い返してくれててそれだけでいい子だと感じた

源氏物語は知ってたけど弘徽殿の女御の話は知らなかった、生まれるのが1000年早かったかっこいい女性でそこまで悪魔ではなかった

桐壺の更衣と藤壺の印象はイメージと少し違った
三日月

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