りり

眠れぬ夜のカルテのりりのネタバレレビュー・内容・結末

眠れぬ夜のカルテ(2014年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

催眠療法が得意な精神科医のもとへミステリアスな女性患者が訪れ、「自分は幽霊を見ることができる」と語り始める。精神科医は全く取り合わず彼女に催眠療法を試みるが…という物語。前半はどちらも隙がなさそうな美女と精神科医のやり取りに加えて彼女の語る心霊体験に引き込まれ、催眠療法の始まる後半は現実と精神世界が頻繁に入れ替わる展開を楽しめるうえ、ラストは二段構えで驚きを用意するという凝った作りでなかなかおもしろかった。
あと、ラストのネタバラシが丁寧というか、細かいところまで伏線回収してくれてありがたい笑 オカルトものではないが実際あんな催眠術合戦は可能なのか?と思うのでSF寄りサスペンスに分類できるかな。しかもそのネタバラシのスピード感でガチャガチャっと終わるのでなく、最後の最後は物語の真実の悲しみにひたれる形で静かに終幕するところもよかった。
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