MizueTakadaka

カラミティのMizueTakadakaのレビュー・感想・評価

カラミティ(2020年製作の映画)
3.2
独特の美術なので
アート的な作品なのかと思いきや
普通にエンタメ寄りの作品

個人的には、美術とか
キャラクターデザインとか
もっとアート的な個性的な映像で
観てみたかったようにも
思ったりする…

いまの時代に、CGとかセル画的な
テイストではない2Dアニメを観たい…
という客層は、そういうタイプだと
思うしね…

なんて意味で、期待した方向性とは
違ったわけですが
物語的には普通に楽しめました

西部時代に実在した
カラミティ・ジェーンの少女時代を
たぶん勝手に創作した物語

女性でありながらジーンズはいて
馬や投げ縄をこなす…というわけで
フェミニズム的な作品なのだろう…

と、思っていたのですが
確かにそういう作品なのだけど
そこまでフェミニズム臭をさせず
自然に受け入れ易い作品だったな…
と、思います

変に主人公のマーサ・ジェーンが
いい子だったり正しすぎたりせず
適度に嫌な奴…

周りの人間の描き方も
男も女も、みんな適度に嫌な奴…
で、平等な描き方のように感じた

フェミニズム臭の強い作品って
男性の描き方が
不愉快すぎたり
バカにしすぎていたり
女性の描き方が
変に強すぎたりすることがあって
そのへんに違和感を感じることが
あったりするのだけど
登場人物がみんな等しく
いい人過ぎず、だからといって
嫌なところはあっても、嫌な人過ぎず…
というところが
とてもバランスが良く感じました
たぶん、そのあたりは
よく考えて、計算していると思います

そのバランスの良さが
中庸っぽい中途半端な
印象をうんでるのかもしれないけれど…

アート寄りではない絵のスタイル
となったのも
作品の方向性からしたら
必然的な表現であるのかも…
なんて風に思いました
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