秀ポン

シドニアの騎士 あいつむぐほしの秀ポンのレビュー・感想・評価

2.8
テレビシリーズのAngelaのOPがめっちゃ好きだった。ウチクダケーってやつ。
1期はリアルタイムで全話見ていたけど、2期は見たか定かじゃない。なんにせよ話はほぼ忘れていて、播種船を謎の宇宙生物から守るために巨大ロボに乗って戦うっていう大枠くらいしか覚えてない。なので公式が出してるテレビシリーズのまとめ動画を見てから見た。

そんな面白くなかった。
テレビシリーズは楽しく見てた覚えがある。それなのになぜ?
自分の感性が変わったのか、それとも当時の感性からしてもこの映画版はそんなになのか、どっちだろう。

SFには乾いたSFと湿ったSFがあって、シドニアの騎士は乾いたSFだと思っていたのが、この映画版では「なんかここ湿ってない?」ってなった。
湿ったSFが嫌いというわけではないんだけど、シドニアの騎士には求めてなかった。
感覚だけで書くとこんな感じ。

悪の科学者が化け物と融合して人類を皆殺しにしに来る。主人公はそれに立ち向かう。
ずっと、ガウナっていう人間とコミニュケート出来るのか出来ないのかよく分からん奴、なんらかの、しかし人類のそれとは異質な知性を持っていそうな奴との戦いをしてきたのに、結局人間vs人間の形に持ってかれたのが嫌だった。

人類を未来に繋ぐ播種船シドニア。この映画では、その船内での道長とつむぎの恋愛を描くことで、TV版のマクロな人類のスケールからミクロな個人のスケールに切り替え、種の生存の話から愛情の話に切り替えている。それによって、結局シドニアは何をなんのために運んでるんだ?っていうことについての結論を出そうとしている。
だからラスボスもその文脈に沿うよう、人類のスケールではなく個人のスケールの存在である必要がある。
やってることはわかるんだけど、それで熱くなれるかと言われると別に……。

あと、異形との恋良いね、と思ってたら、相手が人間になることでめでたしめでたしって終わり方でちょっと萎えた。
今人間になることで萎えたって書いていて、美女と野獣でも同じような萎え方したよなと思い出した。

でも発進時にAngelaのシドニアが流れたのがテンション上がった。主題歌も歌ってくれればよかったのに。

Angelaのアニソン、たまにめっちゃ聴きたくなる。シドニア以外だと、
・Shangri-La
・ANGEL
・僕じゃない
が好き。
Angelaが主題歌を歌ってるだけでお?ってなってた。個人的なアニソンマップの中でいとうかなこも近いところにいる。
今調べて、ANGELも僕じゃないも2013か〜〜ってなった。俺がアニメに死ぬほどハマってたのはもう10年以上前のことらしい。ぐわあー。
秀ポン

秀ポン