特化型

ブーブルの特化型のネタバレレビュー・内容・結末

ブーブル(2020年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

終始「魔女」の演出をホラーチックにして男の加害から目を背ける典型的ちんよしフェミ()映画。魔女になったブーブルはヒーローでメシアだろ!怒りで目覚め、男を殺しまくる、かっこいいじゃんね
なのに、サティヤによる魔女探し探偵活劇みたいだったな。ホームズのくだりも然り。主人公はブーブルなのに!あと2人の前半の関係性はキュン!だったんだけど、義姉弟だから、サティヤがブーブルを「姉さん」と呼ぶたびにスン(義理とはいえさあ……)となった。
あと義妹!悪役ならもっとヴィランしてほしかった〜観たかった〜!夫と医者とサティヤばっかり出てきて、ほんまにこの映画の題名ブーブルですか?となる。
中盤まではオストロフスキー「雷雨」の既視感でした。みんな好きだよね、望まぬ結婚、窮屈で嫌な嫁ぎ先、からの不倫、というプロット。雷ドカーンなって既視感は確信に変わりました。
後半に、夫からの残虐なレイプシーンがあります。つらかったです。鑑賞非推奨。
サティヤが詩人は結婚しない云々っつったり森で魔女探ししたり医者とブーブル取り合ったりラストに家出するくだりをカットして、代わりに、ブーブルが世界を飛び回って男を殺しまくるシーンを作ったら私好みだったかな。
芸術面では、「足」「火」とかの意味ありげに多用されるモチーフの意味が回収される点は良いと思いました。

この映画で初めて知ったんだけどインドでは女性は足の指に指輪をつけさせられるんですね、神経をなくして、遠くに行けなくするために。魔女になったブーブルはいくらでも遠くまで行けててほしいな。
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