ショウコ

サイレンシングのショウコのレビュー・感想・評価

サイレンシング(2020年製作の映画)
3.3
死体が出た。森の中でマンハントしてるヤツがいるぞどこのどいつだ!?ってサスペンスミステリー。湿度高めな重いムードの渋い映画で、まともな法の通じないインディアン居留地が出てくる舞台や構成などが「ウィンドリバー」とガッツリかぶります

犯人の使う得物が面白いんですよ✨世界最古の武器で投槍器と言うらしいのですが、調べたら「アトラトル」ってちゃんと名前がついてる様です。カタパルトみたいに槍を送り出して投げる片手パチンコってところ

しかも草ぼーぼーマント(迷彩服のすごい版!)を着て森に溶け込んでおり犯人は姿が見えません。ぶっとい槍が音もなく飛んでくる恐怖はなかなかのもんで、こちらが銃を持ってても位置が分からないんじゃ対抗しようが無い…ってプレデターかな

主人公のイケオジハンターは娘を誘拐された過去があり、もしかしたら手掛かりなんじゃないかと犯人を追う



…って書くと面白そうなんですが正直ちょっと微妙でした。「槍の恐怖」「居留地の現状」「犯人探し」という3つの軸のどれもがまぁ薄味だ事😪

槍がヒットするシーンが1回しか無く、割と急所なのに先っぽがめり込む程度で思ったより殺傷力が感じられなかったし、クライマックスは盛り上がらず犯人の動機もかなりお粗末な上に全く掘り下げられません。居留地も付け合わせ止まり。作り手がやりたかった事はどれだったんだろう…タイトルの「沈黙」?🤔



役者は全員とても良かったです。特にターゲットになっていた少女が凄く味のある顔してました。クロエたんに似てるんですが、本家がポップアートならこっちはゴルゴ的な劇画って感じ。頭蓋骨コレクションに加えてあげてもいい
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