健一

AVA/エヴァの健一のレビュー・感想・評価

AVA/エヴァ(2020年製作の映画)
3.7
この作品の続編が出来るとしたら やはりタイトルは『シン・エヴァ』になるのでしょうか?(笑)

フォロワー様達の厳しいレビューを読んで『大丈夫かな?』と心配しましたが、なかなかどうして。私は満足しました。

リュック・ベッソンの「ニキータ」が日本で公開されて今年で ちょうど30年。
この30年間で一体 何本量産されたでしょうか?
この『女 暗殺者映画』。
決して嫌いなジャンルではないのですが 30年間この「ニキータ」にのっとって「ソルト」「ハンナ」「LUCY/ルーシー」「ANNA/アナ」。で本作「AVA/エヴァ」と。
なんでタイトルが名前なの?
それだけ「ニキータ」の影響力が凄いという事なのか。
『またぁ〜』と思いつつ劇場に足が向いてしまうのも事実で もう病気です。

「ヘルプ 心がつなぐストーリー」でもコンビを組んだテイト・テイラー監督とジェシカ・チャステインの再タッグ作。
「ヘルプ」とは ガラリとスタイルを変えてバリバリのアクションなのでちょっとビックリ!
今までとはちょっと違った「女暗殺者映画」に挑戦しています。

だいたい こうゆうタイプの作品で描かれる暗殺者は 愛する人は居るが恋人はいなく 心を許せる人間も上司ぐらいな孤立無援な女性。
暗いアパートに隠れるように住んでいる『世捨て人』みたいなタイプ。
なのに本作のエヴァは妹や入院中の母親に会いに行ったり グループセラピーで患者達に自分のトラウマを話しながら治療したり 高級ホテルで満喫したりと今までとはちょっと違うタイプの暗殺者。
いやいや、身元バレるよ!とも思う反面 なんか新しい。
こんなタイプの暗殺者映画があってもいいのかも。とても新鮮でした。
特にエヴァの母親を演じたジーナ・デイヴィスとジェシカのトランプをしながらの母子の会話のシーンは不覚にも号泣してしまった。
久々のジーナ・デイヴィス!素晴らしい演技!

監督のテイト・テイラーは俳優でもあり脚本家、プロデューサーでもある人。
こうゆうマルチな人が監督するとキャスティングのうまさに感心させられる。
本作はとにかく隅から隅までキャスティングがうまい!
オープニングに「ファンタスティック・フォー」のヨアン・グリフィス、エヴァと対立する女ボスに「ラストエンペラー」のジョアン・チェン。そして母親役のジーナ・デイヴィス。
私が彼女をスクリーンで見るのは「ロング・キス・グッドナイト」以来24年ぶり!!

すざまじいガンアクションとボッコボコの肉弾戦で充分に楽しませてくれたアクション作品。
そしてあのラスト! 渋いねェ〜。
あの子主演で続編作ったら 星5つあげちゃう!



2021年4月22日
グランドシネマサンシャイン(池袋) screen 9
💺130席
客入り 20人弱。😅

再び緊急事態宣言発令か!
今度は映画館も休業要請が出るのか!
またまた公開作品延期が続出か!
さすがにミニシアターはもう もたないよ。
一体いつまで続くんだ!
映画館で映画観たら どこにも寄らずまっすぐ家に帰りましょうね。
健一

健一