まーしー

AVA/エヴァのまーしーのレビュー・感想・評価

AVA/エヴァ(2020年製作の映画)
3.0
ジェシカ・チャステインが女性暗殺者エヴァを演じたアクション映画。
女性暗殺者と、その所属する組織の攻防を描く。

女性暗殺者と言えば色仕掛け。敵を油断させ、時には味方と思わせ、最後に相手の首を獲る。本作にもそのような展開はなきにしもあらず。ただ、思ったよりも描写が少ない。
その分、正攻法でエヴァが勝負している。そして、彼女の強さが光っている。

アクションはそれなりだったものの、ストーリーには気になる点も。
エヴァと妹の関係、エヴァと母の関係、エヴァと元カレの関係など、少しドラマ要素を盛り込み過ぎていた。
それぞれのドラマを深堀りしなかった分、やや話が散漫になったように思う。

組織の一員にコリン・ファレルとジョン・マルコヴィッチが登場するなど、キャストは豪華。この二人の対峙シーンはご馳走級。
アクションやストーリーは、同じ女性暗殺者を描いた『ニキータ』や『ANNA』には及ばないものの、こうした俳優陣の演技は一見の価値があると思う。