ベビーパウダー山崎

AVA/エヴァのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

AVA/エヴァ(2020年製作の映画)
2.0
ジェシカ・チャステインの出来の悪い『ニキータ』。父の不倫どうのこうのとか元カレの借金とか、暗殺者が抱えるトラウマが高円寺あたりのキャバ嬢と同じ苦悩(愚痴)。何人も平気で殺しまくってるのに、そんなことでいちいち泣いたり動揺するなよチャステイン。コメディとして扱うならまだしも、これを大真面目に撮っているテイト・テイラー、もっと頭脳使って映画を撮ろうや。『ヘルプ』のときはもう少し考えて映画と向き合っていたやろ。
目新しさゼロの展開にエアロビ教室って感じのチャステインの格闘。コリン・ファレルとの対決もふわっとしていて、ラストもモヤモヤ。この映画にコモンを出してアクションさせないとか正気なのか?チャステインの母親役がジーナ・デイヴィスで『ロング・キス・グッドナイト』繋がりなのは分かるが、その設定も全く活かされていない。チャステインとデイヴィス、目鼻立ちがハッキリしている二人の顔は無駄に似ている。ジョン・マルコヴィッチまで贅沢に現れるし、これだけ名のある役者を揃えてもVシネレベル、映画が泣いてるよ。