アマプラ。23-145。配信が終わりそうなのでクリック。ジェシカ・チャステインがお目当て。よかった。チャスティンにハズレなしはまだ続いている。
そのチャスティン、アクションも悪くないけれど、やはりその変化ぶりがたまらない。思いっきり色っぽくなったり、素のままになったり、誘惑されたり、誘惑したり、好奇心を働かせたり、信用したり、裏切ったり、後悔したり、涙したり、ぜんぶぜんぶ絵になる。
脇をささえるのがジョン・マルコヴィッチ。敵役が甘いマスクのコリン・ファレル。その非常さは家族思いの商売人だからという設定もよい。だから彼の娘役のダイアナ・シルヴァースが生きる。
このフェレルとシルヴァースの父と娘の関係に対置されるのが、チャスティンとジーナ・デイヴィスの娘と母。デイヴィスといえば『テルマ&ルイーズ』(1991)のテルマ。あの娘がすっかりお母さんになっちゃってと、感慨にひたりたくなる。
アクション映画としてはアクションよりも、家族の精神的な関係のパラブルになっているところが面白い。そうはいっても、殺しを主体にしたアクション映画としても悪くない。印象的なのは、5つ数えるといって1つ目にバンとやるシーン。
あれがあるから、チャスティンが背後を取られるラストがほろ苦い。ぼくは気に入った。だから続編はいらない。あの結末できっちり思い出に残る作品だから。