熊犬

ゲーム・オブ・デスの熊犬のレビュー・感想・評価

ゲーム・オブ・デス(2017年製作の映画)
2.2
【脳筋な呪いのゲーム】

原題:Game of Death

ある別荘でパーティを楽しむ七人の若者達。
ふと古めかしいボードゲームを見つけ、面白そうとゲームを初めてみた所、いきなり明かされたルールは『人を24人殺せ』…
アホらし、何だこのゲーム、つまんね…と無視した所、グループの一人が突然苦しみだし頭が爆発する。そしてゲームの盤面には『人を23人殺せ』の文字が…
…な映画。

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何かの反動か、何も考えない映画が観たくてランダムにピックアップ。案の定、狙い通りの何も考えない系で安心。

こういう、いわゆる「呪い」系の映画って、ざっくり大きく分けると2パターンくらいに分かれると思ってるんだけど。

①呪いのルールを見極める ⇒ ルールを使って死を回避しつつルールの裏をかいて逃げ切る ⇒ エンドロール ⇒ 明かされていなかった別ルールがあり結局死ぬ

②呪いの基となっているモノ(人や事件など)を探す ⇒ 制限時間ギリギリで根本原因にたどり着き対処する(破壊する、許してもらう、無念を晴らしてあげる、等)⇒ エンドロール ⇒ 何故か終わってなかった結局死ぬ

まあ終わり方はもっと複数パターンあると思うけど、大筋はこんな感じで分けられるかなと。

そこに来て、本作。物語のコアとなる様な「呪い」の正体はガン無視、ほぼ何も触れないという大幅カットを施した結果、時間を73分に押さえる事に成功。
呪い?回避も解決もする必要なんかない、ルールは単純にして明快じゃねえか、何も知らない一般人を殺すか自分が死ぬか…このまままっすぐに呪いに乗っかるぜ!

いや、まあ、色々極端に言ってるところはあるけど、概ねそういう作りの映画。呪いのゲームはただの装置であって、それ以上の意味は全くない。

この映画のいい所を上げるとすれば。
①頭を爆発させるエフェクトを思いついて、それをやりたいが為に映画を作ったんだろうな…ってのが分かるほど、頭の爆発に気合が入ってる。ほんとに、その為に作られた映画なんだと、絶対そうだと思う。
②ローバジェットな無名映画だからか、自由度が格段にあったんだと思う。その為、色々実験的で不思議な映像表現というか、撮り方がされてる。良いか悪いかは置いておいて、めちゃくちゃ新鮮。
③最後のひと落ちはある意味テンプレ通りとはいえ、嫌いじゃない。多分大惨事になるだろうな…

以上、頭空っぽ、理解度ペラペラにして観た映画の感想でした。

■本日のビール『Hoppin' Garage / ボードゲームビール』
醸造所:サッポロビール (日本)
サッポロビールが展開するクラフト路線のブランド、ホッピンガレージ。毎月定期便と称して色々なビールを作っているのですが、そこから今回はボードゲーム。友達や家族とボードゲームをしながら飲めるビールをという事で、軽めかつ軽やかな小麦のビール。
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